
講談社さんから出版されている「女性のADHD」という本を読みました。
知らなかったことや感想など、何回かに分けて載せていきたいと思います。
読もうと思ったキッカケ
この本は、普段から拝読しているブログで取り上げられていて知りました。
上記のブログは、僕がこのブログを始めるにあたってもかなり大きな影響を受けていますので、度々引用させていただくと思います。
そのあたりの経緯は追って別記事で書きます。
今までも何冊か取り上げられている本を読んだのですが、それはどちらかと言えば自分を理解するための本でした。
ただ、それとは今回違う目的、他人を理解するために、この本を読んでみようと思いました。
具体的には、現在付き合っている彼女に多かれ少なかれそれに近い傾向があるかも?と思ったからです。
ただし、結論としてはADHD的ではない、と本を読み終えて感じています。
どう言うところが違うと思ったのか。
また、ADHDの知らない側面があるのか。
そういったことをこの記事で掘り下げて書いていこうと思います。
男女のADHDのちがい
まず、本のタイトルからお察しかとは思いますが、この本での大きな観点としては「特徴の違うADHDがある」ことを伝えることだと思っています。
先に引用したブログでは、ジャイアン型、のび太型という呼び方で紹介しています。
一般的なADHDのイメージとしてはジャイアン型と呼ばれるもので、こちらは傾向としては男性に多いようです。
対したのび太型は女性に多く、またいわゆる問題行動のような目立ちやすい特徴が少ないため、ADHDだと気づかれにくい、とされています。
ただ、これらはあくまで傾向で、もちろん男性ののび太型、女性のジャイアン型、もあるようです。
ちなみに、僕が教えている音楽教室の生徒さんでADHDの男性の方が居ます。
どっちだろう、と本人から直接聞いたわけではないですが、なんとなくのび太型のほうかなーと感じたりしています。
今は成人されているので、もちろん子ども時代のことを知らないと正確にはわからないのですが。
その点からも、タイトルを文字通り女性のADHD、と解釈するよりは、一般的なADHDを別観点から見る、ということの方が意図としては正確なのかな、と個人的に感じています。
でもそれだと、特に今まで全く自覚がなかったけど実はADHDかもしれない、という人には手にとってもらいにくくなるでしょう。
その点だとこのタイトルのほうが、届いてほしいターゲットには届くのかな、と思います。
さて、考察だけ書いてきましたが、具体的に男女で違うとされている部分をいくつか本より抜粋・要約します。
男性(ジャイアン型)に多い
- 忘れ物が極端に多い
- 授業中に席を立つ
- 他の子の邪魔をする
女性(のび太型)に多い
- 忘れ物が極端に多い
- 人の話に割り込む
- しゃべりすぎる
不注意、多動性、という観点から見ると共通している部分もあるように感じますが、はやり傍から見ると別の特徴として捉えられるだろうな、と思います。
ADとHDについて
ADHDという言葉自体は、現在割と一般的に知られるようになったと感じますが、この言葉が複合されたものである、ということはあまり知られていないのではないでしょうか。
ADは不注意、HDは多動性のことで、どちらも揃った状態でADHDと診断されるようです。
(昔どこかのサイトで読んだのですが、リンク見つけられませんでした。
正確な表現ではないかもしれないのでご了承ください)
そのため、診断まで行かずとも、それぞれの特性が出てくることはありえます。
「忘れ物を絶対にしない」という人はいないはずです。
少なくとも、忘れ物をしないために前日準備するとか、何らかの対策を講じていると思います。
それが得意な人と、どうしても苦手な人がいる。
勉強や運動と同じで、得意不得意があるというものなだけです。
彼女の場合だと、AD、不注意については思い当たる節が多いですが、HDについてはあまりしっくり来ませんでした。
多動性の中には衝動性も含むようですが、それよりは慎重すぎる方が多いと感じます。
その点からも、典型的なADHDではないのだと思いました。
ただ、それでもADの部分、不注意性について、本人はもちろんですが周りからどういうサポートができるか、という点については参考にできる箇所が多くあります。
まとめ
少々長くなってしまいましたが、ADHDが異なる特徴を持っていること、また複数の特徴を複合した総称であることを解説しました。
次回は、それらの特徴をもう少し掘り下げ、具体的な対策や必要なサポートについて考えていきます。